わずかな時間


by rin6174

秋の夜長

↓ 今日のこの記事のBGMといいますか・・・(笑)今とても気に入っている曲です





冬に向け日に日に早く陽が落ちるようになり
コバルトから藍色に変わった空が、埃っぽくせわしかった昼間のざわめきを静め
夜の暗さと冷たさが隅々まで行き渡る

深く、自分に入り込んで行けるこの秋の夜を
孤独 も愛する私はとても好ましいものとして受け留めている
が、その入り込み方として、あまりにも、深く静かに、染み入るように自らに沈んで行くので
充実したこの時間に、「寂しさ」という小さなヒビが入ることがある
そしてそれは、うっかりすると「人恋しさ」などという、厄介な亀裂となり、
私の素敵な秋の夜長を脅かす
その亀裂のために私は、
さらに深く自分に入り込み、心の奥底を覗き込む羽目になる
そうして、平生は今の状態を好しとしている私の心の、
小さなホツレを見つけてしまうのだ

私は、独りの時間がとても好きだ これは間違いない
一人旅で、美しい景色に出逢うことなど、想像しただけで本当に胸ときめく
適当なざわめきがたゆたうバーに腰掛け、ウイスキーを舐めながら
少し酔った頭でとりとめない考え事をする時間など何物にも代え難い

だが、この季節の長い夜、心の深淵を覗く羽目になった私は
この心の解れた糸を 
怖いもの見たさで引っ張ってしまう

すると、
「このままで、いいのか~?」
「今が本当に、いいのか~?」
「本当は、もっと大事にしたいものが、あるんじゃないのか~? あ?」
などと言うフキダシが、ポロポロと、こぼれてくるのだ
要は、「独りで、自分を一番大事にそーっと生きていく人生で一生を終えていいのか?」
・・・そんなことを、もう一人の私は言いたいのだろう(笑)

勿論、日頃も、深層心理にこの手の疑問が存在することを否定はしない
が、普段その疑問の存在をほとんど感じないし、それらは表に出てきて私を刺激もしない
それほど、独りを心地良く思えるタイプの人間だ

・・・だが、長い夜は、
「自分で自分に嘘ついてないのか~?あ?」
と、容赦なく私を攻撃するのだ




・・・困ったものだ

「人恋しさ」からじわじわと飛躍して
否応無く、「愛」なんて取り沙汰せねばならなくなる、秋の夜長は、



ちょと、 しんどい
なあ
by rin6174 | 2008-11-08 11:09 | 心の想い