わずかな時間


by rin6174

カテゴリ:創作劇場( 5 )

水仙の里で

c0006633_2274853.jpg   風に揺れる水仙から

   甘い早春の香りがこぼれる

   あなたと手をつなぎ、歩きながら

   胸いっぱいに香りを吸い込む


   ・・・この幸せはいつまで続くのだろう


   幸せの大きさと脆さは

   同じ速さで胸に忍び込んでくる

   失うことの怖さに

   思わず強く手を握る

   私の手を握り返す

   あなたの手の温もりが

   今はただ切なくて

   切なくて
                             

                                涙あふれて水仙滲んだ






  
by rin6174 | 2011-01-14 22:22 | 創作劇場 | Comments(8)

視線

c0006633_147241.jpg



ガラスみたいに透き通っていて脆そうな
それでいて 毅然とした明確な意志も感じる
けれど、無垢な少女のようでもある瞳
そんな瞳から 不釣合いなくらいに落ち着いた視線を放ち
僕の心を射抜く君

僕は
君の視線を通して見透かされることに
言いようの無い喜びを感じている


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


貴方を見ているいつも
どんな貴方の姿もすべて見ている
欲しくてたまらない その心の中も見ている

貴方への想いを
叫べない絵の中の私は
いっそ視線で貴方を縛ってしまおう

この素敵な絵は・・・
by rin6174 | 2009-04-23 02:02 | 創作劇場 | Comments(12)

c0006633_0262048.jpg


   
   目を閉じて
   
   うしろから引き寄せられる心地よさを思う

   知らずに自分で自分の肩を抱く

   思い出すたびに

   その生々しさに耐えられず目を閉じる

   閉じた目の奥に唇の形

   薄く開けた唇の上に貴方の唇の感触を重ねる



   今度、いつ会える?

   なんて甘美な響き

   そんな言葉を耳にするたびに

   心はかたち無くとろけてしまう



   今すぐにでも

   あなたの顎から耳朶の後ろへ指をすべらせ

   私の心臓の上に引き寄せてしまいたい

   あなたが 時軸をを私の方に

   向けてくれるのは いつ?


c0006633_0263419.jpg

by rin6174 | 2009-02-02 00:32 | 創作劇場 | Comments(14)


               
               
               展望台の濁った窓越し

               人工の天の川は雨空にも流れる

               空の号泣に包まれた景色は

               官能的で微かに痛い




c0006633_644168.jpg




c0006633_6441758.jpg



               もう行かなきゃ
by rin6174 | 2008-06-23 07:08 | 創作劇場 | Comments(24)

夜中の電話  ・・・1


久しぶりに、小さい話を書きたくなって、ちびちび書いています。
昔と違って、一気に書くことができません(笑)

自分の涙で溶けそうな切ない恋愛話もいいけれど、
ちょっとした、日常のどこにでもありそうな話を、
書きたいと、思いました。
短い、話を。
聞いた話や、身のまわりの事を題材にしたフィクションです。
話の挿絵は写真の加工品です(笑)

ここから先は、どこにでもありそうな
ありきたりな話です。
2、3回で完結すると思います・・・。

More
by rin6174 | 2006-09-19 22:39 | 創作劇場 | Comments(10)